顧客がどれだけ、自分達のプロダクトやサービスに価値を感じているかを、より正確に測るNPS(ネット・プロモーター・スコア) というビジネスの重要指標があります。(NPSについてはこちらで詳細を紹介していますので、よろしければご覧ください)
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NPSは顧客のエンゲージメントを気にするカスタマーサポートやカスタマーサクセスなどの部門で重要指標としてモニターされますが、一方で、売上や利益のようにビジネスの状態をそのまま表している指標ではない点において、他の部門、特に営業やマーケティング関連の部門では気にかけられない、といったこともあるようです。
そこで、世界最大のSaaSコミュニティやイベントを管理・運営するSaaStrから、経営者・投資家・ビジネス担当者の観点から、最初は好ましく思っていなかったNPSを、なぜ重要に考えるようになったのかを紹介する記事がありましたので、こちらに、要訳として紹介します。
SaaSスタートアップの創業者だった私は、ネット・プロモーター・スコア (「NPS」) はややばかげた大企業の指標だと思っていて、例えば以下のような理由で、あまり好ましい指標だと思っていませんでした。
NPSに対するこれらの批判はいずれも間違ってはいません。しかし、定期的に測定されたNPSには、批判に負けないぐらいの大きな利点があることに私は気付きました。
これまで、私は35社以上のSaaS企業で働き投資をしてきましが、その多くがNPSを注意深くモニターしており、私はとてもそれを良いことだと考えています。
そこで、私がこのように考えるに至った理由を紹介します。
私が NPS を気に入っている理由:
以上、要約終わり。
今回は、世界最大のSaaSコミュニティやイベントを管理・運営するSaaStrの創業者が、最初は好ましく思っていなかったNPSを重要に考えるようになった理由を紹介しました。
記事の中でも紹介されていましたが、確かにNPSはビジネスの実績に直結している指標ではないものの、それを上回る利点があると言えます。
また、NPSは、例えばGoogleフォームなどのアンケート作成サービスを利用すれば、無料で、すぐにでもモニターし始められる側面もあるため、ビジネスの改善のためのデータ活用の第一歩として取り組みやすいトピックの1つと言えます。
さらに、NPSのサーベイ実施するときに、「スコアを付けた理由」あるいは「自分達のサービスやプロダクトへの改善点」などの自由記述の質問をして、NPSのスコアと自由記述の回答と組み合わせた分析をすることも可能です。
NPSのスコアが高いまたは低い顧客が、どのような単語を多く利用しているかを理解することで、自分達のサービスやプロダクトの改善点を発見することもできます。(こちらで詳しいやり方を紹介していますので、ぜひご覧ください)
サブスクリプション型のビジネスに特有な指標の作成・可視化や分析の手法を、コードを書くことなく、ハンズオンを通して短時間で学んでいただけるコンテンツをまとめています。
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