日本の待機児童の問題を多くの人に広めた「保育園落ちた、日本死ね」というブログ記事は記憶に新しいです。
実は全国の待機児童の数は2017年を境に減り続け、直近は3000名を下回り、過去最小になっているんです。
一方で日経新聞や東京新聞は待機児童に含まれない「隠れ待機児童」が、多数いることを指摘する記事も多く見受けられます。
そこで報道元のデータを見たところ、以下の「合算値」を隠れ待機児童としてまとめていることが分かりました。
家の近くの保育園でないと通えない、兄弟姉妹が別々の園だと困るなど、隠れ待機児童の背景には切実な問題があるのはもちろんのことです。
しかし特定の施設に入れる機会を待っている・あえて休業している、地方の単独施設を積極的に選んでいるなど背景にある理由は必ずしもネガティブとは限りません。
にも関わらず「6万」という数字だけが、目を引く数字として一人歩きするのは、少し違うのではないかと個人的には思いました。
また例えば、最も多い「特定の保育園を希望」の理由や背景がもう少し詳しくわかれば、どのような対策が立てるべきなのか、より深いが議論ができると言えそうです。