このトピックは2024/4/30のExploratory Hourで放送されたものです。
特定の指標の推移を可視化したチャートに、前年同時期の推移のラインを重ねて、両者を簡単に比較できるようにする方法を紹介します。
時系列データを扱っている方や、前年比較を行いたい分析者の方に役立つ機能です。
ラインチャートでトレンドを可視化していると、昨年などの過去の同時期と比べて、注目している指標が、いいのかあるいは悪いのかが直感的に分かりづらい。
Exploratoryの表計算機能を使用することで、前年同時期のデータを重ねて表示することができます。具体的には、表計算の「前の期間の値」機能を利用して1年前のデータを取得し、同一グラフ上に表示します。 (なお、最新のExploratoryでは、リファレンスラインでこの近機能をサポートしており、より簡単に描画が可能となっています。詳しくはこちらをご参考ください)
今回は1行が1つの注文を表し、列には注文日、売上金額などの情報を持つ注文データを利用します。
まず基準となる売上のトレンドのチャートを作成します。
チャートビューに移動して、タイプに「ライン」を選択します。
X軸に「注文日」を選択し、日付の単位を月に設定します。
続いて、Y軸に売上を設定し、集計関数は合計(SUM)に設定します。
これで、ベースとなる月ごとの売上のトレンドのチャートを作成できました。
次に、前年同時期(今回は前年同月)のデータを重ねて表示するための設定を行います。
Y軸に改めて、売上を選択し、集計関数は合計(SUM)に設定します。
2つの目のY軸メニューから「表計算」を選択します。
計算のタイプには「値」を選択し、値のメニューから「前の期間の値」を選択します。
期間の単位は「年」、期間の長さは「1(デフォルト)」に設定し、適用ボタンをクリックします。
これにより、現在の売上トレンドに加えて、1年前の売上トレンドが重ねて表示されます。
最後に凡例の名前をより分かりやすく変更します。
色で分割のメニューから「色グループ並び順」を選択します。
2番目の売上の表示名を「昨年の売上」に変更します。
この設定により、現在の売上と前年の売上が明確に区別できるようになります。