1行が1回答のアンケートデータを使って、複数の質問項目の平均スコアを属性(例: 職種)ごとに比較するクロス集計表を作る方法を紹介いたします。
アンケートデータを扱っている方にお役立ていただけます。
アンケートデータでは、1行に1人の回答者の情報が横長に記録されていることが一般的です。
多くの場合、このような形式では複数の質問項目の平均スコアを属性ごとに比較する際、職種と質問ごとにスコアを集計する必要があり、質問項目が多くなると作業が煩雑になってしまいます。
横長のアンケートデータを、1行が1人の1つ質問に対する回答を表すような縦(ロング)型のデータに変換することで、効率的にクロス集計表を作成できます。
今回は、前述したような1行が1人の回答者を表す顧客満足度調査のデータを使って、複数の質問の平均スコアをグループごとに算出するクロス集計表を作っていきます。
なお、各列には回答者の属性情報(性別、年齢、職種など)と、サービスの使いやすさやブランドイメージなどの質問項目に対する5段階評価の回答が含まれています。
まずは、データの形式をロング型に変換します。
質問項目が含まれる列を選択して、列ヘッダーメニューから「ワイド型からロング型へ」の「選択された範囲」を選択します。
「ワイド型からロング型へ」のダイアログが開いたら、開始位置と終了位置を確認し、全てのアンケートの回答列が範囲に含めます。
キー列に「質問」、値に「回答」を設定し、実行ボタンをクリックします。
これでデータをロング型に変換できました。
後はこの変換したデータを使用して、クロス集計表を作成します。
チャートビューに移動しピボットテーブルから、行に「質問」を選択し、値に「回答」を設定し、集計関数に「平均値」を選択します。
列に比較したい属性(例:職種)を設定します。
これでクロス集計表の完成です。
最後に、クロス集計表内にバーを表示させて、数値の大小を分かりやすくしていきます。
今回は値のメニューから「色の割り当て」から「バーの表示」を選択します。
今回は数値の大小関係をもとに、グラテーションの色を割り当てたいので、タイプに「カラーパレット」、カラーパレットに「ブルー」を選択します。
なお、方向はデフォルトの設定では「全体」になっています。これは表示されている全ての値の大小関係をもとに色を割り合てる設定となります。
今回は、行(質問)ごとに列の数値の大小を比べたいので、方向には「行(左から右)」を選択して適用します。
これで、質問項目ごとの平均スコアを属性別に比較できるクロス集計表が完成しました。