Exploratory の多要素認証(MFA)の仕組み

Exploratory では、認証アプリ(Google Authenticator、Microsoft Authenticator など)による6桁コードの多要素認証(MFA)を、認証基盤サービス WorkOS と連携して提供しています。このノートでは、どの処理がどこで行われ、どの情報がどこへ流れるかを図で説明します。

ポイント

  • パスワードは Exploratory だけが扱います。 パスワードの照合は Exploratory Server 内で行い、WorkOS には送りません。

  • 6桁コードの検証は WorkOS が行います。 認証アプリの登録と、入力された6桁コードの検証を WorkOS の MFA API が担当します。

  • Desktop も Web も同じ流れです。 Exploratory Desktop もブラウザも、Exploratory Server を通して MFA を行います。端末が WorkOS と直接通信することはありません。

全体の構成

全体の構成
全体の構成

図1 端末が通信する相手は Exploratory Server だけです。Exploratory Server がパスワードを照合したあと、6桁コードの検証だけを WorkOS に依頼します。通信はすべて HTTPS で暗号化されます。認証アプリを使えない場合は、登録済みのメールアドレスに届く確認コードを代替手段として使えます。

図の色は、その処理を担当する場所を表します。灰色はお客様の端末、緑は Exploratory、紫は WorkOS です。

MFA を使ったログインの流れ

Web ブラウザでも Exploratory Desktop でも、サーバーとのやり取りは同じです。Web では MFA の入力画面、Desktop では MFA のダイアログが開きます。この画面で、認証アプリの6桁コードを入力するか、メールで確認コードを受け取るかを選べます。

認証アプリを使う場合(通常)

認証アプリを使うログインの流れ
認証アプリを使うログインの流れ

図2-1 パスワードが正しくても、6桁コードの検証が通るまではログインは完了しません(③〜⑧の間は「確認待ち」の状態で、10分たつと失効します)。WorkOS が関わるのは⑥と⑦だけです。

メール確認コードを使う場合(代替手段)

メール確認コードを使うログインの流れ
メール確認コードを使うログインの流れ

図2-2 認証アプリが手元にないときは、MFA の画面でメールでの受け取りを選べます。確認コードは Exploratory が発行してメールで送り(⑤)、Exploratory 自身が照合します(⑧)。WorkOS は使いません。

メールを受け取れる人なら誰でもこの手順を完了できるため、認証アプリより保護は弱くなります。

比較 認証アプリ メール確認コード
コードを作る場所 ユーザーの認証アプリ Exploratory Server
コードを照合する場所 WorkOS Exploratory Server
ユーザーに届く経路 なし(端末内で生成) メール
保護の強さ パスワード+手元の端末 パスワード+メールアカウント

認証アプリの登録

MFA を初めて有効にするときの流れです。QR コードを作るのは WorkOS で、その QR コードを読み取った認証アプリと WorkOS が同じ秘密鍵を持つことになります。

認証アプリの登録の流れ
認証アプリの登録の流れ

図3 ⑥⑦で一度正しいコードを入力できたことを確認してから、MFA が有効になります。以降のログインでは図2-1の流れで6桁コードを求めます。

SSO を使う場合との違い

SSO(シングルサインオン)を有効にすると、パスワードと MFA はお客様の IdP(Okta、Microsoft Entra ID など)が担当します。WorkOS は Exploratory と IdP をつなぐ役割になります。

SSO を使う場合との違い
SSO を使う場合との違い

図4 MFA を担当する場所(緑のバッジ)が変わります。SSO を有効にすると Exploratory 側の MFA はオフになり、IdP で設定した MFA ポリシーが適用されます。IdP の認証結果は WorkOS を経由して Exploratory に届きます。

役割分担

処理 Exploratory WorkOS お客様の IdP(SSO 時)
パスワードの照合 Exploratory のアカウントの場合 行わない SSO の場合
MFA が必要かの判定 行う 行わない SSO の場合は IdP のポリシー
認証アプリの登録・6桁の検証 WorkOS に依頼 行う SSO の場合は IdP の MFA
認証アプリの秘密鍵の保管 保管しない 保管する 関与しない
メール確認コード(代替手段) 発行・検証する 関与しない 関与しない
ログインセッションの発行 行う 行わない IdP のセッションは IdP で管理

WorkOS に渡る情報

情報 WorkOS に渡るか
認証要素(認証アプリ)の作成・検証の依頼 渡る
ユーザーが入力した6桁コード(検証のため) 渡る
どの認証要素を検証するかを示す識別子 渡る
Exploratory のパスワード 渡らない
データ、チャート、ダッシュボード、ノートなどの内容 渡らない
メール確認コード 渡らない(Exploratory 内で完結)

環境ごとの対応状況

環境 WorkOS による MFA 補足
exploratory.io(Shared Server) 利用できます アカウント設定から有効にできます
Hosted Server 設定により利用できます WorkOS へのインターネット接続が必要です
On-Prem Server 現在は利用できません WorkOS はクラウドサービスのため、インターネット接続のない環境では使えません

2026年10月時点の情報です。