このノートでは、Date(日付)型またPOSIXct型のデータに対してのみ表示される「丸め処理」を行う方法を紹介します。
Date型またはPOSIXct型のデータの列ヘッダーメニューから「丸め処理」を選択すると、以下の、どの日付の単位で丸め処理を適用するかを選択するメニューが表示されます。
今回は、「月」の単位での丸め処理を例に考えてみます。
「丸め処理」に「月」を選択すると、以下のように5つの「丸め処理」のメニューが表示されます。
このとき、表示される5つのメニューは選んだ日付または時間の単位によって変わってきます。
「丸め処理」に「月」、「日付の丸め」を選択する場合を考えてみます。
注目している日付が6月だった場合、以下のように、6月15日以前は、6月1日に丸められ、6月16日以後は翌月の1日に丸められます。
このように「丸める」処理では、特定の日付や時間を、選んだ単位(例えば「月」)にもとづいて「丸める」処理を行います。
ここでの「丸める」とは、その単位内での経過時間が半分以下であれば(例:月の場合の15日以下)、その単位の開始点(例:月初)に日付を丸める、ということです。
逆に、経過時間が半分を超えている場合は(例:月の16日以降)、次の単位の開始点(例:翌月の月初)に調整されます。
そのため、例えば、「週」で「丸め」ると、日曜日から水曜日までは、その週の始まりの日付で丸めら、木曜日以降は、翌週の始まりの日付に丸められるわけです。
「丸め処理」に「月」、「日付の切り捨て」を選択する場合を考えてみます。
注目している日付の値が6月だった場合、以下のように、6月であれば、どの日でも6月1日に切り捨てられます。
上記のように「月」で「切り捨てる」と、注目している月の月初の日付に切り捨てられます。
このように「切り捨て」を選択すると、特定の日付や時間を、選択した単位の開始点に調整します。
そのため、例えば、「週」で「切り捨て」ると、その週の始まりである日曜日の日付に切り捨てられるわけです。
「丸め処理」に「月」、「日付の切り上げ」を選択する場合を考えてみます。
注目している日付の値が6月だった場合、以下のように、6月であれば、どの日でも7月1日に切り上げられます。
上記のように「月」で「切り上げる」と、翌月の月初の日付に切り上げられます。
このように「切り上げ」を選択すると、特定の日付や時間を、選択した単位の次の開始点に調整します。
そのため、例えば、「週」で「切り上げ」ると、その翌週の始まりである翌週の日曜日の日付に切り上げられるわけです。
「最後の日付」は丸め処理に、「年」「四半期」「月」「週」のいずれかを選択したときにだけ表示されるメニューです。
注目している日付の値が6月だった場合、以下のように、6月であれば、どの日でもその月の最後の6月30日に丸められます。
上記のように「月」の「最後の日」に丸めると、当月の最後の日付に丸めらます。
このように、「最後の日」を選択すると、特定の日付や時間を、選択した単位における終了点に調整します。
そのため、例えば、「週」で「最後の日」に丸めると、その週の最終日である土曜日の日付に丸められるわけです。
「前期の最後の日付」も丸め処理に、「年」「四半期」「月」「週」のいずれかを選択したときにだけ表示されるメニューです。
注目している日付の値が6月だった場合、以下のように、6月であれば、どの日でも5月31日に丸められます。
上記のように「月」の「前期の最後の日付」で丸めると、前月の最後の日付に丸めらます。
このように、「前期の最後の日付」を選択すると、特定の日付や時間を、選択した単位における前の期間の終了点に調整します。
そのため、例えば、「週」の「前期の最後の日付」を選択すると、前週の最終日である土曜日の日付に丸められるわけです。