2022年の日本の防衛費はGDPの成長率を2倍近く上回る支出となっていました。
2000年と比べた増減比で見ると2022年のGDPの成長率は13.1%でしたが、防衛費は23.16%と大きく増加。
防衛費は2013年以降から増加の一途を辿っていることがわかります。
では、2000年と比べるとどれだけ増加したのかというと、2022年の防衛費は約1兆円ほど増加していることがわかります。
GDPでは、2000年と比べると2022年は64兆円ほどの増加となっていました。
実はこのGDPにおける防衛費のシェア率を2027年までには2%に増やしていくと言われています。
参考: https://www.mof.go.jp/public_relations/finance/202304/202304f.pdf
GDP2%に達するようにと言われていますが、2027年での目標となる防衛費は11兆円ほどになる見込みで、現在の防衛費が6兆円のため5兆円ほど増やすことになります。
IMF(国際通貨基金)ではGDPの推定値をドルベースで公表していますが、2027年では7,217(単位: 10億ドル)になると見込まれています。
GDPと防衛費で2022年と2027年で比較をした際に、防衛費が6兆円から11兆円になるのは1.82倍の増加になります。
一方で、IMFが公表しているGDPの成長率は1.17倍です。倍率には大きく差がありますね。
11兆円を拠出しようとしても経済はそれほどまでに成長している可能性は低いため、税収アップまたはその他の歳出を大幅に削減しない限り11兆円を防衛費に使うのはかなり至難の業となりそうです。
防衛費に予算を投じるあまり、国民の生活がより一層厳しくなってしまうのでしょうか。