直帰率は、Webサイトに訪れたユーザーが他のページを閲覧することなく、最初のページだけを見て離脱してしまう割合を示す重要な指標です。
特にデジタル・マーケティングの担当者やWeb解析の担当者にとって、この指標は訪問者がサイトで期待する情報や体験を得られているかを把握する上で不可欠です。
Webサイトの改善やデジタル広告の最適化に携わるマーケティング担当者、UX/UIデザイナー、そしてコンテンツ制作者にとって、この指標は特に重要な意味を持ちます。
マーケティング担当者は顧客が購買サイクルの次のステージに、スムーズに進めるようにに、様々な活動をします。
しかし、全てビジネスにおいて、顧客のステージが段階的に進むとは限りません。
例えば、インターネット広告の場合、広告を表示する対象を、検索語や属性などから指定できるので、直接、購買を促すことできます。そのため、ブランド認知率とは異なる指標でマーケティングの成果を評価するべきと言えます。
そこで、このノートでは、自社のサイトに顧客を集客して、商品を購入してもらうために、多くの広告予算が費やされているリスティング(検索連動型)広告に関わる重要指標、その中でも、広告をクリックした後のイベントであるコンバージョンに関する「コンバージョン率」を紹介します。
広告予算の変動が大きいときや、購買までの検討時間が長い製品やサービスの場合、コンバージョン率があてにならないときがあります。
このことを、とあるコーヒーストアのECストアを例に考えてみます。
例えば、カフェインレスコーヒーを購入したいお客様がいて、検索をしていたところ、広告が表示され、広告をクリックしたとします。
にも関わらず、広告のランディング(クリックした先の)ページでカフェインレスコーヒーを見つけられなければ、そのお客様は、遷移したページから、**ただちに離脱(直帰)**することになります。
そこで、直帰する人の割合である直帰率を計測することで、広告設計(広告の文言、ターゲット設定、ランディングページなど)が適切かを理解することが可能です。
また、検索語句に分けて直帰率を比べることで、どういった検索語句の直帰率が高いかを理解でき、広告全体のパフォーマンス改善に役立てられます。
一方で、目に見えている直帰率は、たまたま差があるように見えているだけかもしれません。
そういったときに、信頼区間を可視化するエラーバーを利用して、信頼区間の重なりを比べて、コンバージョン率に有意な差があるかを調べられます。
さらに、表示回数の多い広告経由での直帰率のトレンドを可視化することで、時間の経過とともに、広告経由での直帰率を改善できているかを理解することも可能です。
今回、紹介したクリック率以外にも、Web広告に携わる担当者様にとって重要な指標はいくつもあります。そこで、リスティング広告に関する重要な指標と、その可視化の方法を紹介する動画を公開しています。
ぜひご覧ください!