adorn_totals関数を使ってデータに列の合計や行の合計を追加する方法

以下のようなデータがあったとします。

1列目は製品のカテゴリーを表していて、残りの列は 1 (1 月) から 4 (4 月) までの月を表しています。

このデータの一部として、合計行を 4 行目に追加するか、合計列を 6 列目に追加したかったとします。

チャート・ビューに移動してピボットテーブルを利用すれば、合計行や合計列を追加することは簡単にできますが、データの一部としてそれらの情報を追加し、データをパブリッシュまたは共有することも可能です。

ExploratoryでRコマンドを使用して、これを簡単に実現できます。

このノートではそちらのやり方を紹介いたします。

データラングリングのステップを追加して、合計行や合計列を追加する

Rパッケージの「janitor」には「adorn_totals」という関数があり、そちらをExploratory内で利用することで、簡単に合計行や合計列を追加することが可能です。

「adorn_totals」関数の使い方は、リファレンスドキュメントから確認できますが、使い方はとても簡単です。

なお「janitor」パッケージは Exploratory 内にプリインストールされているため、「janitor」パッケージをインストールすることなく、「カスタムRコマンド」のステップですぐに利用できます。

1.「カスタムRコマンド」ステップで合計行を追加する

ステップメニューから「カスタムRコマンド」を選択します。

「adorn_total」関数と入力し、実行します。

adorn_totals()

「adorn_totals」関数のデフォルトの設定では、各列の合計値が集計され、その合計値が、新しい行として追加されます。

2.「カスタムRコマンド」ステップで合計列を追加する

合計列を追加したいときは、以下のように、「adorn_totals」関数内で「where」の引数に「col」を指定して実行するだけです。

adorn_totals(where="col")

すると合計列がデータに追加されます!

3. 合計行と合計列の両方を一度に追加する

では、合計行と合計列の両方を追加を追加するにはどうすればいいのかというと、以下のように関数内で「row」と「col」を指定するだけです。

adorn_totals(where=c("row","col"))

合計列と合計行を一度に追加できました。

補足:「adorn_totals」関数の引数

以下は「adorn_totals」関数がサポートする引数のリストです。

  • where - rowまたはcol、もしくは c("row", "col")のいずれかを指定できます。
  • fill - 数値以外の列が複数ある場合、一番下の行を埋める文字列の指定が可能です。
  • na.rm - 欠損値(NaNを含む)を計算から除外したいときにはTRUEを指定します。
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