こんにちは、Exploratoryの西田です。

お久しぶりです!すみません、すっかりアップデートのほうが滞ってしまいました!!

日本での11月のブートキャンプから帰ってきてすでに一ヶ月が経とうとしておりますが、USでのビジネスに集中しすぎておりました。どうもマルチタスクというのが苦手です。。。

見苦しい言い訳の方はさておき、この一ヶ月の間、Exploratoryの方は進化を続けています。2週間ほど前に完全オフラインモードをサポートするために、Exploratoryデスクトップv5.4.2を出しました。(リリースノート)

また、次期バージョンである、v5.5に向けての開発を急ピッチで進めております。こちらは来年1月のリリースを予定しています。

そして、その1月の末には2020年度初のデータサイエンス・ブートキャンプを開催します。平日版は埋まってしまいましたが、まだ週末版の方は席があります。

本格的なデータサイエンスをプログラミングなしで1から体系的に学び、ビジネスの現場で使えるスキルを習得したいという方が周りにいらっしゃったら、この機会にぜひご紹介下さい!

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それでは、今週のWeekly Update、さっそくいってみましょう!

最近の興味深い英文の記事

統計とデータを使って人を騙す10の方法

今日のようにデータが簡単に手に入り、簡単に分析できるようなツールが出てくると、データと統計を使って人を意図的に騙そうという人やメディアが出てきます。また、意図的ではなくとも、データの使い方、理解の仕方を間違えて無意識のうちに人を騙していたりということにもなりかねません。

それに対する最大の防御はデータ・リテラシーを持つことです。データ・リテラシーとは簡単に言うと、「データを読むことができて、データを理解でき、データを使って議論でき、データから得られた情報を使って意思決定ができる」能力のことです。

今回は、「統計とデータを使って人を騙す10の方法」としてデータ・リテラシーがないとよく騙されてしまう、もしくは勘違いしてしまう10のパターンをうまくまとめてあった記事を要約して紹介します。

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カリフォルニア州の交通局が実は免許取得者のデータを売っていたという話。

  • The California DMV Is Making $50M a Year Selling Drivers’ Personal Information - リンク

普段GoogleやFacebookなどのテック企業に対してデータのプラバシーに関して文句を言っている急先鋒であるカリフォルニア州の公共機関であるDMV(自動車管理局)が実は個人に許可を取ることもなく勝手に免許取得者の個人情報データを売っていたということが明らかになりました。日本円にして1年で約55億円ほどの収益を得ていたということです。

どんな個人情報かというと想像できる通り、名前、住所、免許ID、所有車のライセンスナンバー、などが含まれるということです。😱

実は昔から、つまりアナログの時代から「データを売る、買う」というのはよくやってきたことです。それが最近はGoogleやFacebookのようなテック企業があまりにも力を持ちすぎていることに対して、メディアが感情先行で文句を言い出し、それに政治家が人気取りのために応えるという形で注目が集まり、その矛先がわかりやすい、GoogleやFacebookということだったという側面もあるのではないでしょうか。それがブームメランのように今度は自分たち(今回はカリフォルニア州政府)に振り戻ってきてしまったようですね。

しかし、皮肉はさておき、こうした私達の知らないところで私達のデータが売り買いされているというのはやはり看過できない問題であると思います。

昔からクレジットカード会社は私達の支払いに関するデータを勝手に売っている、というのは誰もが知っているようなことでした。しかし、現在は私達の日常に関わるあらゆることがデジタル化され、オンライン化されることによって、私達に関わる大量のデータ(写真や動画、位置情報、チャットのような会話を含む)があまりにも簡単に収集されそして知らないところで取引されるようになってしまいました。

昔であれば、それこそCIAやKGBのようなスパイ組織でないとできなかったような情報の収集は、私企業でも、それこそ個人でも簡単にやろうと思えばできるようになってしまったということです。

このことについてはこれからも機会を見つけて触れていきたいと思います。

なぜZoomはそんなに効率的に急成長できるのか、S-1の中にその答えがあった

ウェブ会議用のアプリケーションを提供するZoomは日本でも利用者が急増しています。今年IPO(株式の一般公開)があったのですが、その成長の勢いは公開後も止まることがありません。実はこの会社、数あるシリコンバレー発の強力なSaaSスタートアップと比べても圧倒的な成長速度です。

今回はTeam Exploratoryの村里がZoomがIPOの際に出したS-1(ビジネスの詳細を説明するレポート)を要約してくれました。SaaS、サブスクリプション、フリーミアムといったビジネスモデルに関わっている人は必見です!

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Quote of the Week

“The more you know, the more you know you don’t know.”

知れば知るほど、より多くのことを知らないことを知る。

アリストテレス


What Are We Working On?

Exploratory v5.4.2

冒頭にも書きましたが、完全な「オフライン・モード」をサポートするためと、いくつかの重要なバグの修正のためにv5.4.2としてパッチを1週間前ほどにリリースしました。

Exploratoryを使うにあたって、外部とつながっていないオフライン環境である必要がある、またはプロキシサーバーの設定がうまく行かない場合などは、「オフライン・ライセンス・キー」を使ってオフラインモードで作業を続けることができるようになります。

こちらの「オフライン・モード」は現在のところパーソナルまたはビジネスのプランのみのサポートとなっております。

Exploratory v5.5

時期リリースv5.5に向けてダッシュボードの機能強化を行っています。

まず1つ目は、Markdownテキストを使って直接コメントを入力することができるようになります。

さらにこちらはRMarkdownなので、Rを使える方は自分の好きなチャートのパッケージ(ggplot2など)を使ってデータを可視化できます!

2つ目は、縦スクロールモードがサポートされます。1つのダッシュボードにたくさんチャートを入れることができるようになります!


セミナー & 勉強会

来年1月末にデータサイエンス・ブートキャンプのために日本に行きますが、その際にセミナーと勉強会を行います。

アナリティカル・シンキング・セミナー

1月28日の火曜日の夜に、「アナリティカル・シンキング・セミナー」をやります。今回のテーマは、「Googleアナリティクス x データサイエンス」です。

自由自在にデータを加工したり、可視化したり、さらには統計や機械学習のアルゴリズムを使うことで、Googleアナリティクスのデータをもっと戦略的にビジネスの成長に役立てていこうという話です。

今回は、日本のGoogleアナリティクスのデータ分析界の第1人者であるプリンシパルの木田さんをゲストスピーカーに迎えております。

デジタルマーケティングやEコマースに関わっておられる方は是非参加してみて下さい!

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Exploratory データサイエンス勉強会

さらに1月31日、金曜日の夜には恒例の「Exploratory データサイエンス勉強会」を行います。今回はExploratoryのユーザーであるラクスル様に会場をご提供いただくこととなりました。場所は、目黒駅のすぐ近くです。

アジェンダは以下のようになっています。

  • Exploratory v5.5 の紹介 (Exploratory CEO 西田勘一郎)
  • 統計モデルから得たインサイトの、広告ターゲティングへの活用例(Exploratoryユーザー様)
  • コラボレーション・サーバを活用した、インサイトとデータの共有構想(Exploratoryユーザー様)
  • Exploratoryを活用した社内データサイエンス勉強会の取り組みについて(Exploratoryユーザー様)
  • データサイエンス・ブートキャンプ参加レポート(ブートキャンプ参加者様)
  • EDA Salon #5 12月版の発表 (Exploratory 白戸 敬登)
  • Googleアナリティクスの活用事例 (Exploratory 村里 郁哉)

今回も盛りだくさんです。ぜひご参加下さい!

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データサイエンス・ブートキャンプ、1月開催!

冒頭にもありましたが、次回のデータサイエンス・ブートキャンプの開催は来年1月末です!

本格的なデータサイエンスをプログラミングなしで1から体系的に学び、ビジネスの現場で使えるスキルを習得したいという方は、この機会にぜひご参加下さい!まだ週末版の席は空いております。

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それでは、今週は以上です。素晴らしい一週間を!

西田, Exploratory/CEO
KanAugust(Twitter)


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